国際婦人年連絡会|私たちは黙らない 女性の権利を国際水準に!

「日本国憲法の改正手続きに関する法律案」の廃案を求める要望書

2007年1月31日

内閣総理大臣
安倍晋三 様

国際婦人年連絡会
世話人 江尻美穂子
橋本葉子
平松昌子

柳沢伯夫厚生労働大臣女性蔑視発言に対する抗議と要望

私ども国際婦人年連絡会(全国組織の女性NGO・41団体で構成)は、1975年の国際婦人年世界会議で採択された行動目標のテーマ【平等・開発・平和】にかかわる問題に取り組み、女性の地位向上を求めて活動しております。

27日、松江市における自民党県議後援会の集会で、柳沢伯夫厚生労働大臣は少子化問題に触れた際、「15〜50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭でがんばってもらうしかない」などと発言したと報じられています。その後、「これはまずいと思い、失礼した、申し訳ないとお話しした」と釈明し、「女性への差別的な意識は全くない」と述べています。しかし、女性を機械・装置とする今回の発言は、無意識のうちに女性を人間ではなく物としか考えていないことの表れであり、どのように釈明しても決して許されることではありません。
首相が少子化対策の取り組みと位置づけている「子どもと家族を応援する日本重点戦略検討会議」には、柳沢厚生労働大臣もメンバーになっています。このような女性軽視の考えのもとでは、真に「子どもと家族を応援する」方策など生まれるとは思えないので、根本から見直すべきです。

私どもは、今回の女性の尊厳を踏みにじる、女性軽視の発言に対して深い憤りを覚え、柳沢伯夫厚生労働大臣の罷免を求めるとともに、このような人選をなした内閣総理大臣に対し、厳重に抗議します。

以上