憲法

国際婦人年連絡会は活動を開始するに当たって、日本国憲法をその基盤に据え、これに堅く立つことを定めました。この憲法は、私達国際婦人年連絡会が目指すものを的確に標榜しているからです。言いかえれば、私達はこの憲法が日本社会に浸透し、全国民がこの憲法を尊重し、この憲法の目指す社会実現のために力を合わせることを願って活動を続けています。

陸海空軍の戦力を保持せず、永久に武力を行使しないと宣言し、国の交戦権も認めず、徹底的な平和主義を標榜しているこの憲法のおかげで、戦後70年近くになりますが、わが国は戦争によって人を殺したり、殺されたりすることなく過ごしてきました。ただ、残念なことに、現状は、戦争には反対するけれども、自衛のためには武力をもたなければ平和を守ることはできないという考えから、自衛隊の存在を肯定し、必要な場合には武器の使用もやむを得ないという考えを持つ人が、女性たちの中にも決して少なくないようです。しかし、私たちは、憲法を文字通り解釈したいと考えています。

また、この憲法は、人権の尊重を謳い、両性の平等を保障し、すべての国民が健康で文化的な生活を営む権利を有するとしています。長年にわたって、差別され、選挙権も与えられず、従属を強いられてきた女性たちにとって、この憲法はまさに待望していたものでした。現実はいまだ男性優位の社会ではありますが、法的には、ジェンダー平等の社会へと移行したのです。しかし、女性は家庭にあって、家事に従事し、育児に専念すべきであるという意見がいまだに隠然たる力を持っています。そのほかにも、憲法が保障している生活を送ることのできない状況が散見されます。

こうした状況の下、私ども国際婦人年連絡会では憲法で取り上げられている様々な問題につぃてより深く取り組むために、問題別の委員会を構成して活動を続けてきました。しかし、折に触れて、改憲の声が聞こえるようになっている現在、憲法全体を、その前文から第十章の最高法規に至るまで十分に学び、この憲法が改悪されることのないように、連絡会の中に「憲法委員会」を立ち上げようという声が高まり、2008年度の終わり頃にこの委員会の活動が開始されました。主要な活動は、次のとおりです。

  • 国会の動きに常に注目する。必要に応じて、憲法が忠実に守られるよう、要望書をだす
  • テーマを定めて憲法の学習会を実施する
  • 毎月委員会を開き、活動内容を検討するとともに、憲法学者の著書を読み、レポーターを決めて発表してもらい、皆で話し合う。